家庭の在り方は様々でいい

家事は労働

先日、山田洋次監督作品の「妻よ薔薇のように」という映画を観てきました。

あらすじやキャストなどの詳細については、作品のホームページなどで確認していただければと思いますが、笑いあり涙ありでとても楽しめる内容でした。

中でも特に印象的で、尚且つ考えさせられたシーンがあります。

「俺が汗水流して働いて家族を食わせてやってるんだ!」というお兄さん役の西村雅彦さんに対して、弟役の妻夫木聡さんが、言った言葉。

「それは違うよ。役割分担ってことだろ。兄さんが外で仕事ができるのは、義姉さんが家の事や子どもの面倒を見てくれているからじゃないか。」(役割分担から後のセリフは正確ではありません。大体こんな感じだったかと…)

私はこの「役割分担」という言葉にハッとさせられました。

世間では近年専業主婦の数が減ってきており、それに伴って専業主婦への風当たり、というか世間の見る目、とでもいうのでしょうか?それが厳しくなってきていると思います。

専業主婦は楽だ。亭主の稼いだ金で暮らしてる。働きに出ないなんて…など。

私も結婚してから2年ほどたった頃、正社員として働いていた会社を辞め、そこから約17年間専業主婦でした。

実はこのことにうしろめたさのようなものをずっと感じていて、夫の付属品のような生き方しかしてこなかったんじゃないか?楽することを選んできてしまったのではないか?と自問自答して自分を責めたくなる時があるのです。

そして「夫が働いて稼いでくるのだから、私は子育てと家事を全て引き受けて当たり前。」

「経済的に夫に頼っているのだから、一人前とは言えない。一人では生きていけない半人前の私。」

ずっとこんな風に心の底の方で思い込んでいました。

もちろん、夫は「俺が食わしてやってる」なんて言うような人ではありませんし、多くのことで何かを決めなければならないとき、一応(笑)私の意見も尊重してくれます。

でも、やっぱり、私自身の心の底にずっとずっと重い石のように、専業主婦であった頃のうしろめたさが横たわっていたのです。

今回の映画の妻夫木さんの台詞を聞いて、ハッとしました。

夫の稼ぎで暮らしが成り立っているのであれば、その夫を支え、家事や育児を担っている専業主婦がいるからこそでもあるのだと。

もし、夫の稼ぎだけで金銭的に十分暮らせていけるのであれば、それはそれで効率の良い家庭のあり方でもあるのです。

働こうにも事情があって専業主婦を選んでいる方もいるでしょうし、家事だけをやって夫を支えていこうと、そういう生き方を選んでいる方もいるでしょう。

家事に育児に、そしてフルタイムで働きながら、という方ももちろん多くいらして、それはとても大変でしょうし偉いと思います。もう私からすれば称賛に値します。

でも、だからといって専業主婦が下に見られるとか、お気楽と捉えられてしまうのは違うと、今回改めて思い直しました。

「役割分担」と考えてみれば、それはそれで一つの素敵な家庭の在り方なんだ、と気が付きました。

子育てや家事、介護、経済的事情など、その家庭によって夫婦の役割分担は様々ですね。

私が専業主婦だったことに役割があったのだと思えるなら、心の底の重い石は少し軽くなりそうです。

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