子育てで一番後悔していること
2人の息子の子育てを経験してきて、つい感情的になって叱りすぎてしまったことや、子どもの気持ちを十分に理解してあげられなかったことなど、「ああすればよかった・こうしておけばよかった」と反省することは多いものです。
そんな中で私が今、一番後悔していることは、「小学校へ通う次男のクラスの読み聞かせをしてやらなかった」ということです。
息子たちの通う小学校では、週に1度クラス毎に、当番のお母さん(またはお父さん)が朝の始業前の15分ほど、絵本の読み聞かせというのをやっていました。
長男が5年生の時、担任の先生に懇願され、私はしぶしぶその読み聞かせ当番を引き受けました。
もちろん私にとって初めての経験でしたし、子どもとはいえ40人近くの前で、しかも先生もいらっしゃる教室で絵本を読んで聞かせるなんて緊張するし、面倒だという思いが先立って心底仕方なくやっていたのです。
(当時のクラスのみなさん、ゴメンナサイ。最初は仕方なくでしたが、みなさんのおかげで私も楽しませてもらい、最後は引き受けてよかったと思うようになりました。)
その時、次男は3年生。ただ次男のクラスにはもう既に読み聞かせの当番のお母さんがいたので、強く誘われることはありませんでした。
けれど長男のクラスで読み聞かせをしていると知った次男本人が「ぼくのクラスでもママが読み聞かせやってよ~」と言うのです。
次男はその頃、本当に甘えん坊で、何処へ行くのも「ママも一緒に来て!」が口癖でした。学校行事に参加しないとふくれっ面になるし、私が顔を出すと次男はとても喜んだものです。
でも…2クラスも読み聞かせなんて、正直、面倒だし、次男の要望には応えられませんでした。
何度も何度も「ママ、僕のクラスで読み聞かせして~」って言ってたけれど、結局次男のクラスでは一度もやらずに卒業となりました。
今ではきっと次男もそんなことがあったことなど、すっかり忘れてしまっているとは思いますが、私にとってはそのことが一番の後悔となっています。
だって、やろうと思えば次男のクラスで読み聞かせをすることだってできたのです。当時、私は専業主婦で時間は融通できたのですから。
それなのに、ただ単に「めんどくさい」「ちょっと恥ずかしい」といったことだけで、避けてしまったのです。
長男のクラスでやった読み聞かせは、全てがうまくいったわけではありませんでした。
本を選ぶのにとても苦労したり、選んだ本が子どもたちの興味に合わなかったり、読み終わる時間が足りなくなったり、、、
そんな時は反省したりちょっと落ち込んだりもしましたが、そういった失敗の全てが懐かしく、そしてそれらの失敗を含めた全てが、私の読み聞かせの経験と思い出となって残っています。
だからより一層、逃げてしまった次男のクラスのことが、大きな後悔となって残ってしまったのだと思います。
今になって思えば、無邪気でかわいい次男の要望を、ちょっと頑張って聞き入れてあげればよかったなぁ~と思うばかりです。
人生で後悔することは多々あって、やらなければよかったと思うことも沢山あるのだけれど、やったことはそこから何かを学び取ることもあって、自分自身で納得したり諦めることができます。
一方で、やらなかったことは永遠にやらなかったことにすぎなくて、ただただその時の自分の勇気の無さや怠け心だけが浮かび上がり、それをどうすることもできないことに後悔の念が尽きなくなくなってしまうのです。
少し頑張ればできそうなことを放棄したり、怠惰な気持ちだけでやる・やらないを決めるなんてことはしないよう、これかも心がけたいと思います。
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