正しく知ってパニックを防ぐ
新型コロナで影響を受けている今、巷で話題になっている映画【コンデイション】をAmazonプライムビデオで観ました。
9年ほど前に作られた映画ですが、今のこの世界を暗示してたかのような内容で、正直心の底から怖さを感じる内容です。
映画の中で登場するCDC(アメリカ疾病対策センター:本部ジョージア州アトランタ )。これは実在の機関で、かつてAIDS(エイズ)やSERS(サーズ)といった感染症の流行の際、封じ込めの世界的リーダーとしての役割を果たしていたのです。
あまり知られていないアメリカの功績
これは今月14日(火)の朝日新聞の記事に書かれていたことですが、2002年、SARSが中国を襲った際、アメリカがCDCの専門家40人を現地に送って支援に当たったのをきっかけに、両国の協力が加速し、2013年のH7N9型(新型インフルと呼ばれたことも)が発生した時には、アメリカと中国の共同研究が行われたそうです。
2003年には、当時のブッシュ大統領がエイズ対策として約8兆6千億円もの資金を投じ、2014年には、オバマ大統領がエボラ出血熱への対応として国際会議をアメリカで開催し、米軍部隊を西アフリカへ派遣するなど、主導権を持って世界の為に行動したと書かれています。
これらの功績は日本ではあまり大きく報道されていなかったようで、多くの日本人はそのことをあまり知らないと思いますし、私もこの記事を読むまで一切知らずにいました。
トランプ大統領は世界のリーダーになれない
世界的な感染症対策としてリーダーシップを発揮してきた今までのアメリカは変わってしまいました。
トランプ大統領は自国第一主義で、CDCへの予算を大きく削り、感染症のパンデミック担当チームも解体されたそうです。
中国を敵とみなし、この未知のウィルスと一緒に戦うということを選ばず、国境を封鎖しまくったけれど、結局アメリカは未だにこの感染症に効果的な対策を見いだせていない状況です。
唐突に難しいことを書いてしまいましたが、この記事を読んでアメリカという国が今はもう当てにはならないのかと思うと、とても怖くなってしまいました。
私たちに何ができるのか?
映画【コンディション】でも、ウィルスを怖がって感染の恐怖におののくより、パニックになって人を襲ったり店の商品を強奪したり、建物に火をつけたりということが、普通に起こり得る世の中になってしまうことこそ一番の恐怖だと描かれています。
だから、適度な恐怖を抱くのは構わないけれど、必要以上に怖がったり、自分だけ、家族だけ、って考えると結局元の生活を取り戻すのには支障きたすことが多くなってしまいます。
例えば、マスクや消毒用のアルコールを買いまくったり、欲しがるあまり店員さんなど他の人に余計な負担をかけてしまうことはやめるべきです。
マスクはあらゆる布で手作りできますし、不織布のマスクは洗って使えることを以前の記事でも書きました。→マスクを手洗いして再利用してみた!
赤ちゃん用のガーゼや肌着が品不足になっているというニュースを目にしましたが、それらを転売するなんて罰が当たると思います。
どんな苦境に立たされようが、赤ちゃんや子どもたちは守るという覚悟を持った大人でいたいです。
消毒用アルコールも品薄のようですが、医療現場でないのであれば、絶対にアルコールを使わなければならない、ということではありません。
新型コロナウィルスは、ウィルスの表面全体がたんぱく質(皮脂・油)が膜のようになっていて、その膜が破壊されると人体の細胞に入り込めなくなります。要はウィルスとしての活動ができなくなるのです。
そう考えるとウィルスを除去するには、何もアルコールだけではないと思いませんか?
普段、みなさんは油汚れをどうやって落としてます?
私が今ここで商品名やその物の名前を書いてしまうと、またそれが必要以上に売れてしまうといけないので、あえて書きませんが、いつもより少し丁寧にそれらを使って拭き掃除すれば大丈夫ですよね。
刺激的なニュースや情報に惑わされず、正しい情報をつかんで、冷静になって考えて行動することが、落ち着いた生活を取り戻すのに一番大事なことだと思っています。